こどもの発育にはそれぞれ個性があり、⾝⻑が伸びる経過もそのお⼦さんによって違います。
ゆっくりと⾝⻑が伸びるタイプのお⼦さんもいれば、早い時期から⾝⻑が伸びてしまい、その後あまり伸びずに低⾝⻑となる場合もあります。
低⾝⻑の定義としては、同じ性別、同じ誕⽣⽇⽉のお⼦さん100⼈が背の順で並んだときに、前から2~3⼈⽬という基準があります。
ただし、7~10⼈⽬ぐらいでも思春期が発来する時期によっては⼤⼈になってからの⾝⻑が⼼配なケースもあります。
「⾝⻑が低いかも」「最近、⾝⻑の伸びが悪い」と感じたら、ぜひ⼀度専⾨医の診察を受けてください。
⾝⻑の伸びには様々な要素が関係するため、正確な評価が必要です。
その他評価により必要と判断した場合は、⾎液検査や尿検査、⼿のレントゲン撮影などをおこなって、現在のお⼦さんの状態を評価していきます。
さらに詳しい検査が必要と判断した場合は、染⾊体の検査や成⻑ホルモン分泌負荷試験などを⾏います。
そして遺伝⼦検査や脳の MRI 検査が必要な場合は、連携する総合病院にお願いすることもあります。
SGA 性低⾝⻑症について:出⽣した週数が同じ場合、⾝⻑や体重が他のお⼦さんと⽐べて⼩柄だとこの可能性が出てきます。
2 歳までに他のお友だちに追いつく場合は問題ありませんが、追いつく傾向にないお⼦さんは成⻑ホルモン治療の対象になる場合があります。
これは、満期産で出⽣しているお⼦さんでも可能性があります。