思春期早発症について

思春期とは、こどもが成⻑して⼤⼈になっていく過程で、とくに体つきが変化して⾝⻑が伸びる時期のことをいいます。
この変化には性ホルモン(男の⼦だと男性ホルモン、⼥の⼦だと⼥性ホルモン)が⼤きく関わっています。

通常、⼥の⼦は10歳頃、男の⼦は12歳頃よりこの変化がはっきりしてきますが、それが2~3年ほど早く始まってしまうのが、思春期早発症です。
原因としては、脳のホルモンが早く分泌されて起こる場合と、性腺(男の⼦だと精巣、⼥の⼦だと卵巣)からホルモンが早く分泌されてしまう場合があります。

思春期早発症で問題になるのは、主に3つです。

  • ① 早くに⾻端線が閉じてしまうため、⼀時的に⾝⻑が伸びたあと⼩柄なままで⾝⻑が⽌まってしまうことがあります。
  • ② 他のお友だちよりも早く成熟してしまうことで、⼦どもの精神的負担が⼤きくなることがあります。
  • ③ まれではありますが、脳などに思春期を進めてしまう原因となる病気がないかどうかを調べる必要があります。

⾻端線とは、成⻑期特有の軟⾻組織のことです。
これが⾻に置き換わること(⾻化)で、⾝⻑が伸びます。思春期に分泌される性ホルモンはこの⾻化を進めますが、最終的に⾻端線を閉じてしまう作⽤もあります。

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